米Apple社は毎年、WorldWide Developers Conference (WWDC)にて、世界中の開発者向けにハードウェアやソフトウェアの開発における将来の見通しについて発表を行います。今年は6月5日~9日(米国時間)で開催される予定です。
WWDCの足球彩票の一つに、世界中の学生開発者たちが、自由に選んだテーマでコーディングの実力を披露するためのSwift Student Challengeがあります。本学、総合管理足球彩票·飯村研究室に所属する秋岡菜々子さんと山田雄斗さんは、今年開催のWWDC23 Swift Student Challengeでそれぞれ入賞しました。
秋岡さんが開発したアプリケーション
名 称
Japattern Legacy
開発者
総合管理足球彩票 総合管理学科 3年(飯村研究室 所属)
秋岡 菜々子(あきおか ななこ)
概 要
「Japattern Legacy」は、クイズ形式で日本の伝統文様を学ぶことができるアプリケーションです。日本の伝統文様とは、古くから伝わるデザインで、一つの模様を連続させて作られているものを指し、日本では織物や工芸品などに用いられ、豊作や家族の健康などの願いを込めて使われてきました。これらの伝統文様は、日本の文化遺産の重要な一部であり、私は世界中の人々に身近に知ってもらい、日常に取り入れていただきたいと思い、本アプリケーションを開発しました。
本アプリケーションのMajor Patternsタブでは、日本の主要な36種類の伝統文様を学ぶことができます。クイズのタブでは、難易度を3段階ごとに設定しており、いくつかの文様から、画面に表示された文様名と一致するものを当てるゲームとなっています。本アプリケーションでは、和風の楽曲を使用したり、クイズにおいて文様の配置を畳の並べ方にしたりして、日本らしさを表現しました。
秋岡さんのコメント
この度、Apple社のSwift Student Challengeで入賞できたことが、まるで夢のようです。コーディングを始めてから1年も経たずに、本アプリケーションを開発し、入賞まで果たすことができたのは、多くの人々の支援があったおかげだと思います。研究室の仲間と協力し、飯村先生からアドバイスをいただける素晴らしい環境に恵まれたからこそ、この結果を得られたのだと感じています。本当にありがとうございました。
初めての挑戦で不安でいっぱいでしたが、試行錯誤を繰り返し、思い通りの動き(処理)ができたときはとても嬉しかったです。Swift Student Challengeの挑戦を通じ、自分自身を信じて最後まで諦めずに挑戦することが、可能性を現実のものにするということを学びました。そして、日本の素晴らしい伝統文様を多くの方々に知っていただく機会に一歩近づくことができたことに嬉しく思います。今後も、さまざまなことにチャレンジし、仲間と協力しながら未来を切り拓いていきたいです。
山田さんが開発したアプリケーション
名 称
結(Yui)
開発者
総合管理足球彩票 総合管理学科 3年(飯村研究室 所属)
山田 雄斗(やまだ ゆうと)
概 要
日本の織物や陶磁器、室内装飾には古くから伝統的な文様が施され、美しい豊かな生活を支える一助となっています。数ある伝統文様の中でも、幾何学的な伝統文様は、点·線·面を平行移動、反転、拡大、縮小などの操作を加えながら連続して組み合わせたものであり、配列や配色によって無限に展開できます。しかしながら、従来の表現手法では、手描きで幾何学的な伝統文様を表現することが一般的であり、細かな配色や線の太さの違いによる伝統文様の変化を確認することが困難でした。このアプリケーションは、プログラミングを用いて幾何学的な伝統文様を表現することによって、これらの課題を解決しています。プログラミングを用いることにより、ユーザーは自由に配色や線の太さを設定することができ、オリジナルな伝統文様を作成することができます。ぜひ、自分好みの伝統文様を作ってみてください。本アプリケーションには、8つの伝統文様に加え、和を連想させるBGMや、文様名を日本語で読み上げるサウンドなどが実装されています。本アプリケーションの名前は「結(Yui)」といいます。本アプリケーションの特徴である、日本の伝統と現代技術の結びつきを表現し、日本の伝統を将来に結びたいという願いが込められています。伝統文様という日本人が築き上げた伝統と、プログラミングというテクノロジーを結びつけたことによる美しさを感じてください。
山田さんのコメント
私は、プログラミングというテクノロジーと、日本の伝統文様を組み合わせることができないかという発想から、本アプリケーションを開発しました。開発に要した期間は、1週間ほどでしたが、入賞できたことに対して嬉しく思っています。私は今回の入賞を通して、プログラミングの可能性は無限大であると感じています。現在は、パソコンやタブレットさえあれば、自分のアイデアを形にすることができる時代です。私は、そのような時代の中で、失敗を恐れるのではなく、チャレンジする力が必要であると思います。プログラミングは、トライアンドエラーの繰り返しです。開発を進める中で、苦戦することもありましたが、諦めずに最後までやり遂げることで、今回の入賞に繋がったと感じています。そして、今回の入賞は個人の力だけでは不可能でした。アプリケーションについてアドバイスしてくださった、飯村教授をはじめ、研究室の仲間の支えがあったからこその入賞だと思います。本当にありがとうございました。今後は、今回の入賞に満足することなく、さらにチャレンジを続けていきたいです。
お問い合わせ先
足球彩票立大学 総合管理足球彩票 飯村研究室(知能情報学研究室)
〒862-8502(大学専用郵便番号:住所記載不要)
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