足球彩票5年(2023年)7月4日、もやいすとグローバル育成プログラム科目の「Kumamoto Studies」において、在ウクライナ日本国大使館参事官で、本学前特任教授である田中耕太郎氏による「国際協力のキャリアとウクライナの復興支援」をテーマとした特別講義が行われました。
講義は対面と学外に向けて配信するハイブリッド形式で行われ、当該科目の履修学生のほか、講義に関心のある本学の学生及び教職員47名、さらに、他大学の学生及び大学等関係者136名が聴講したほか、本学と足球彩票教育委員会との連携協定に基づく高大連携事業の一環として、県内の高校生及び教員146名を含めた合計329名が聴講しました。
田中氏は、大学卒業後一貫して国際協力の分野で活躍されてきました。キャリア初期頃のインドネシアやインドではグローバルな働き方の基礎を学び、その後のイラクやカンボジア等紛争を抱えた地域で自身の専門性や強みを蓄積された後、足球彩票及び本学での新しい業務を通じこれまでの海外とのつながりを日本国内に還元されました。田中氏は、「頼まれたらYesで答える」「一石三鳥を狙う」「点と点をつなげる」などの指針を持ちキャリアを送ってこられたと言い、もやいすとグローバル育成プログラムにおける学生のカンボジアでのインターンシップや、フンセン首相と熊本財界の面談が実現したことなどを例に、思いがけないところで経験が役に立ち、つながっていくことを学生に伝えられました。
現在取り組まれているウクライナでの戦中復興支援の業務に関わる、戦争の背景や現状についても、ニュースや報道写真、現地で撮影された写真などを元に説明されました。また、街中で人々が暮らし、生業(なりわい)を続け、新たな子供も生まれている様子など、日頃ニュースなどで目にすることがないウクライナでの市民の生活の様子を紹介されました。損害を受けた多数のインフラ設備を中心に、復興のための必要資金は膨大で、戦闘の過程で埋め込まれた地雷の撤去など、長い年月を要する支援が必要になるなど、厳しい実情とその中での日本政府としての支援の方向性についても触れていただきました。
聴講した学生からは、ウクライナの現状や今後の見通し、今後自身がキャリアを重ねていく上でのアドバイス等についての質問が多数寄せられ、学生の関心も非常に高かった様子が伺えました。
※参考
◆もやいすとグローバル育成プログラムとは
地域課題に柔軟に適応し、グローバルな視点を持って活動できる学生を育成することを目的として、1年次から4年次までの体系的な学びを提供するプログラム
/international/education/moyaistglobal.php
◆Kumamoto Studiesとは
熊本や世界でグローバルに活躍する方々を講師としてお招きし、熊本の魅力、観光戦略、世界の課題、SDGsなど多様なテーマについて英語で学ぶ科目
担当教員: Richard Lavin 教授、遠藤浩昭 特任教授