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「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便り vol.2(中島悠聖さん)】

【タイ便り vol.2】

アドミニストレーション研究科博士前期課程2年

中島悠聖

 パノムトゥアンチャヌパタム中高校はタイ中部カンチャナブリ県中心部から20㎞ほど離れた郊外に位置する公立の中高校で、自然豊かな地域です。配属先の組織体制は全校生徒が約800人、教員数は44名であり、これまでJICA海外協力隊員の派遣は他職種を含めて実績がありません。しかし、ボランティアではなく外国語教師として、外国人を積極的に採用しているとのことです。環境教育については、2016年より、「ごみゼロ学校」「環境問題へ継続的に取り組む学校」「プラスチック削減に声をあげる学校」等のスローガンのもと、校内および周辺地域の環境問題に積極的に取り組んでいます。環境教育の授業は設けられておらず、授業以外のアクティビティやクラブ活動、科学の授業の一環として実施されています。課題として、「活動の継続性」が挙げられています。熱心に取り組む生徒がいる一方、学校全体の環境意識の変化や波及には至っておらず、育成された環境活動に熱心な生徒が卒業するたび、一進一退を繰り返す状況があります。これを受け、協力隊員である私には、これまで同校で実施された環境への取組を参考に、全校に波及して継続的に行われる活動の提案や実施、また同校の科学担当教員と共に生徒向けにレクチャーを行うことが求められています。

 これらの状況を踏まえ、今後の活動計画として、①コンポスト(堆肥作成)、②ごみ銀行への参加、③行動プラン法の実施などの活動を通じて目的達成を図る予定です。それぞれの活動内容と実施目的は下記の通りです。

①コンポスト(堆肥作成?植物を育てる)

活動内容:生ごみから堆肥を作成し植物を育てる

目的:リサイクル活動を通してごみ問題を身近に感じ関心をもつ

②ごみ銀行

活動内容:家庭から持ち込まれた資源ごみを仲介業者に買い取ってもらい,その収入を持ち込んだ人の口座に振り込む活動を行う組織に参加する

目的:実際に行われているリサイクル活動に参加することで,人とのつながりや協力することの大切さに気づく

③行動プラン法

活動内容:生徒自ら,ごみ減量に向けて身の回りのできることを考え実行する

目的:自主的に考え行動する機会を経験し,今後,生徒自ら積極的にごみ減量に向けた行動をとるようになる

 私は環境教育を行う上で、学生に興味を持ってもらうことが重要であると考えています。そのために様々なアクティビティを行ったり、授業の進め方をしっかりと工夫したりしなければいけないと考えているところです。すでに2か月間ほど活動を行っていますが、強く実感しています。今後、いくつかの難しい点があるかと思いますが、楽しみながら活動していきたいと思います。

学校の行事に参加
地球温暖化についての説明
コンポスト作成

お問い合わせ先

国際教育交流センター

FAX:096-234-6967