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「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便り vol.6(中島悠聖さん)】

【タイ便り vol.6】

アドミニストレーション研究科博士前期課程2年

中島悠聖

活動の着地

 JICA海外協力隊としてタイに赴任してから11か月目となり、ようやく自分なりの「活動の着地点」が見えてきました。そもそも要望されていた活動の目的は、生徒たちの環境意識を高めることです。地球温暖化やプラスチックごみなど、世界で起きている環境問題を身近に感じてもらい、将来的に自分たちの行動に結びつけてもらえるような授業を目指してきました。

 しかし、現地での活動を進める中で、文化の壁や時間の制約などさまざまな現実にも直面し、現在は「多くの生徒の心の片隅に、環境についての知識や考え方を残すこと」を着地点としています。環境意識の変化はすぐに現れるものではありませんが、ふとしたときに思い出してもらえるような種をまくことが、今の私にできる大切な役割だと感じています。

 最近では、担当クラス以外の高校1年生全体に向けた授業を行う機会もいただき、活動の広がりを実感しています。また、週に1回の日本語の授業も任されており、その中でも環境の話題に触れることで、教科の枠を超えた学びの機会をつくることができています。環境を特別なものとしてではなく、日常生活に関わるテーマとして伝えることができている点に、やりがいを感じています。

 さらに、国際交流の観点からも、多くの人々と関わることができ、タイの文化や価値観について深く知ることができました。お互いの違いを理解し、尊重し合いながら信頼関係を築いていく経験は、私にとって大きな学びとなりました。

 限られた時間の中でも、自分にできることを一つひとつ積み重ねてきたことで、確かな手応えとともに「活動の着地点」に近づいていると感じています。残りの任期も、目の前の生徒たちに丁寧に向き合いながら、少しでも前向きな影響を与えられるよう努力を続けていきたいと思います。

新学期からの担当クラスである中学一年生の授業の様子
ペットボトルのリサイクル風景
高校1年全体授業の様子

お問い合わせ先

国際教育交流センター

FAX:096-234-6967